2019年05月28日

世界の鉄道:駅の中に植物園が!マドリードで一番大きな「アトーチャ駅」(スペイン)

Cap-AtochaStation-Madrid-spain.jpg
* 画像は下記埋め込み動画より


以前、中国の大都市重慶には、マンションの中になんと! 鉄道駅(重慶モノレール2号線)があるというのを紹介したけれど、いやぁ、やっぱ世界は広いわ。スペインの首都マドリードで最も大きな駅「アトーチャ駅」のロビーには沢山の植物たちが植えられていて、駅舎全体が一種の植物園になっている。地図でみると、アトーチャ駅はスペインのちょうどど真ん中に位置している。
1992年に開催のセビリア万博に合わせ、マドリード〜セビリア間に高速鉄道が開通し、それに伴ってアトーチャ駅の大規模な改修工事(増築?)が行われ、現代的な新駅舎が完成した。それまでに利用されていた旧駅舎は、プラットフォーム部分が埋め立てられ待合いロビーとして変身することとなったんだそう。ドーム状の屋根と天窓から外光が注ぎ込む、この明るくだだっぴろい空間は、たしかに巨大な温室としての様相を呈していて、それを植物園に見立てた発想力と、ユニークなアイデアをちゃんと実現させてしまうパワーに、ちょっと驚いてしまった。この植物園には、約260種、7,000本の植物が植えられていて、亀や魚の泳ぐ池までもある。


マンションの中に駅がある! 重慶のモノレール(中国・重慶市)-2017年03月24日-
http://tavola-world.seesaa.net/article/448242426.html



madrid,Atocha train station. ( by Sofia Tsouvala / 2010.12.20 )



アトーチャ駅 -wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E9%A7%85

Botanical Garden Inside Atocha Train Station, Madrid ( by Kaushik / Sep. 2012)
https://www.amusingplanet.com/2012/09/botanical-garden-inside-atocha-train.html



追記(Jul. 2019)
Singapore-Changi-Airport-Jewel3.jpg
*下動画からのキャプチャー画像。

マドリードにあるアトーチャ駅の中には「植物園がある!」と驚いていたところ、2019年の4月17日、シンガポールのチャンギ空港に巨大な複合施設「JEWEL」というのがオープンし、巨大な楕円形のドームの中がまるごと植物園になっていて、話題になっていることを知った。報道の映像や写真をみているだけでも、SF映画の世界に入りこんだかのようで、スケールのでかさがうかがえる。ドームの中央がくぼんでいて、そこから滝が流れ落ちる(高低約40m)という、ほんと斬新な設計もぶっとんでる。いつしかみた、未来世界のような感覚になったり、宇宙コロニーの中ってきっとこんな風なんだろうなとか思ったり。


Inside Singapore Changi Airport's New $1.3 Billion Lifestyle Hub (2019.04.18)


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2019年04月26日

四月の朝霧を走る単線鉄道(ロシア?)

FoggyMorning-railways.jpg
* 下動画からのキャプチャー画像


普通なら、キャプションに何か書いてあったり、映像から何かしらの情報が得られて「どこで撮影されたものなのか?」や「どこの鉄道なのか?」、あるいは「どの路線なのか?」なんてことぐらいはわかるようなものだが、下の動画には全くといっていいほど手がかりがなく、どこの国の鉄道なのかさっぱりとわからない。唯一の情報は、投稿者の名前とコメントがロシア語だということ。なので、多分ロシアの鉄道なんだと思う。旅先で撮った映像という可能性もあるが、それなら、日常生活とは少し違った特別な出来事だから、行き先の地名や何かを忘れず記すだろうとは思う。そうしたことがないということは、おそらく普段の生活にある光景を撮ったものなんじゃないかと。あとわかることといえば、太陽の出る方角、西から東へ向かっていることぐらい。ゲージ幅も比較するものがないだけに、長さがさっぱりわからない。ただ、そんなことはわからないほうがかえっていいのかも。どこか匿名性を帯び、名もなき鉄道という感じがして現実感がなくなってくる。知らない土地に身をゆだね、ぼんやりさ迷う意識の外。そして、夜明けの光がかすかに輝く朝もやの中、がたごと揺れながら走る車窓景は、西洋の古典絵画にあるような陰影があって、ちょっと癒される感じ。



April fog morning on railway. (by Евгений Семёнов / 2018.04.30)
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2019年01月08日

線路一本だけで走るトラム(パリ・フランス)

TramwayDeParis-LigneT6-a.jpg
* 下動画からのキャプチャー画像

TramwayDeParis-LigneT6-b.jpg
遠目にみるとシシバナヘビみたいな風貌で、なんかかわいい。


ふと、(モノレールのような高架式ではなく)一本の線路で走る列車ってあるのかな? なんて思って探してみると、やっぱりあるのか。日本では「ゴムタイヤ・トラム(Rubber-tyred trams)」っていう名称で呼ばれているみたいで、フランスを中心にイタリア、ドイツ、中国、コロンビアなどで運行されているんだそう。メーカーによっていくつかの方式があり、それぞれ構造が違っている。下動画はフランス、パリを走るトラムで、シャティヨン=モンルージュ駅(Châtillon - Montrouge)とヴィロフレイ・リヴェ・ドロワト?駅(Viroflay-Rive-Droite)間を結んでいる「T6号線」(フランス語わからないので多分)。区間距離は約40km。トランスロール(Translohr)というシステムを採用したもので、これは一本しかないレールの左右をV字状に挟み込むようにタイヤをかけ、走行する仕組みのようだ。動画をみていると、普通のトラムのようにガタンゴトンという金属的なリズムがないので、走っている姿は有機的な感じに見える。ゴムタイヤは、お馴染みの鉄車輪よりも摩擦がかかるため、速度を維持するために、常にモータを回転させなければならないので走行コストがかかるそうだ。トラムは安いのが魅力で、地域の足になっているのが大半だが、これはおそらく運賃高そうな気がする。鉄道も、技術革新で色々な方式が出来ているみたいだけど、やっぱり昔からある原始的なスタイルに勝るものはないんだろうな。



Tramway de Paris - Ligne T6 - Prolongement à Viroflay (2016/05/28)



ゴムタイヤトラム - wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%A0%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%A0

Translohr - wiki
https://en.wikipedia.org/wiki/Translohr
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2018年05月16日

世界の鉄道:世界で一番長い名前の駅(ウェールズ)

Llanfairpwllgwyngyll-station-Wales.jpg
* 下動画からのキャプチャー画像


イギリス、ウェールズ北部のアングルシー島という島に、ウェールズ語で「スランヴァイルプールグウインゲルゴウゲールウクウィールンドロブウリスランダスイハオゴゴゴッ」という長い名前の村があって(以下、公式略称スランヴァイルを使用)、最初見たとき、さすがに長! これ、ちゃんと言える人現地でどれくらいいるんだろう? とか思った。そういやバンコクも正式名称はめっちゃ長いんだよな。
この村、アルファベット表記では「Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch」となって、総文字数58文字。" The Church of Mary in the hollow of the white hazel near the fierce Whirlpool and the Church of Tysilio by the red cave (激しい渦と赤い洞窟のそばにあるティシリオ教会の近くにある白ハシバミが茂る森の窪地に建つメアリー教会)"という意味なんだとか。
だがもっと長い名前の地名が、ニュージーランドの北島にあって、そこが一応は世界一になっているため(英語圏表記では)、このウェールズのスランヴァイルは、ヨーロッパで一番長い地名という冠になっている。ニュージーランドにあるその世界一長い地名は、「Taumata whakatangi hangakoauau o tamatea turi pukakapiki maunga horo nuku pokai whenua kitanatahu(タウマタファカタンギハンガコアウアウオタマテアポカイフェヌアキタナタフ)」と言うそうで、アルファベットでなんと85文字もある。ただの文字化けにしか見えないけど、ちゃんとした地名なんだよな。
地名の長さでは世界一の称号を取れなかったが、鉄道駅の名前ではスランヴァイルは今のところ世界一。


(カタカナ表記は、日本語版wiki からの借用。アドレスをリンクすると長くなって見苦しいため割愛した)



Railway Station at Llanfairpwllgwyngyll, Wales, UK
0:38〜から駅名を暗唱できるかどうか試している。



世界一長いプラットフォームを持つゴーラクプル駅(インド)


世界一長い駅名がウェールズなら、世界一長い駅(プラットフォーム)はインドにあり。ニューデリーの北西約170km、ウッタル・プラデーシュ州にある「ゴーラクプル駅」のプラットフォームはなんと全長1335メートル。1.3kmって井の頭線、下北沢から駒場東大前間よりちょっと短いくらいだ。プラットフォーム数は10、対し26本の線路が走っている。

Gorakhpur Junction Railway Station Uttar Pradesh
https://www.youtube.com/watch?v=Ez7BbqdtSL8

Gorakhpur Junction railway station - wiki
https://en.wikipedia.org/wiki/Gorakhpur_Junction_railway_station



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2018年03月27日

世界の鉄道:住宅地を走る列車(コスタリカ)

Train-SanJose-CostaRica-1.jpg
* 下動画からのキャプチャー画像


いや、これびっくりした。コスタリカの首都サン・ホセを走る「Incofer」という鉄道。一見ごく普通の住宅地、ここはおそらくメインストリートではなく、一歩奥に入った裏通りのような場所なのだと思う。一般道のすぐ脇に線路が並走していて、柵や仕切りのようなものもないせいで、列車がやってくると何かちょっと違和感が。ここを閑静な住宅街、と言っていいんだろうか、少し考えてしまう。トラムが市街中心部の幹線道路を走っているのなら、まだ見慣れた光景だけれども、さすがにこれは不思議な感じがした。中南米って、あまり鉄道が発達してる印象がなかったせいで、余計に驚きの振れ幅が大きくなったような。
現在四つの路線があって、通勤列車(Commuter trains)と貨物列車が同じ路線を共有しているとか。運賃は1000〜1500コロン(1ドル=約560コロン)だそうで、日本円換算だと180〜280円弱となる。思ったよりも高かった。コスタリカって案外物価高めなのかも。



Train in San José, Costa Rica


Train-SanJose-CostaRica-2.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=xrhmgHHI-Fc

RouteMap-Incofer-SanJose-CostaRica.jpg
Route Map of the Commuter Train (from wiki)


Incofer
http://www.incofer.go.cr/

Rail transport in Costa Rica - wiki
https://en.wikipedia.org/wiki/Rail_transport_in_Costa_Rica

Traveling with Pets in San José, Costa Rica >> Buses & Trains
http://www.toursanjosecostarica.com/news-from-the-barrio/previous/2

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2018年03月22日

世界の鉄道:フォークストーンの歴史あるケーブルカー(イギリス)

LeasLift-Folkstone-1855.jpg
* 下動画からのキャプチャー画像


イギリス南東部、ドーバーの約8km南西にある海沿いの街、フォークストーンのリーズ(Leas)地区(カタカナで書くと同じだが、知られている Leeds とは綴りが違う)。そこの名所にもなっている「リーズ・リフト」というケーブルカーが、ロンドン名物ダブルデッカーみたいでちょっとかわいらしかった。これを造る必要あるの? ってくらいの高低差で、線路の距離は短いんだけど、その分勾配はきつい。今見ると駅舎も、乗り物も、たたずまいに何か風情ありいい感じ。1885年の建造とけっこう古く、イギリス指定建造物の2級(Grade II)に指定されているとか。
動画のコメント欄を見ていると、チリのValparaíso's hillにも同じようなケーブルカーがあって(それも1893年に建造と120年近い歴史がある)、サーチしてみると、そこは港湾エリアが眼下に広がっていて、なかなかロケーションがいい。

ArtilleriaFunicular-ValparaisoChile.jpg
Historic Ascensor Artilleria "Elevator Train" in Valparaíso Chile
https://www.youtube.com/watch?v=B1xv7YapB4M



Leas Lift, a water and gravity powered funicular railway in Folkestone


Leas Lift - wiki
https://en.wikipedia.org/wiki/Leas_Lift
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2018年01月01日

世界の鉄道:線路を横断するサルたち(スリランカ)

MonkeysTrespassing-KadugannawaRailwayStation-SriLanka.jpg
* 画像は下動画より

いや、この鉄道風景すごくいいな。豊かな緑の中を古びたディーゼル機関車が分け入ってくる、そして森の動物たちが、そんなことを気にもとめず自分たちの生活路を行き交っているという。最後に現れ、迫りつつある列車に気を配りながらも遅れた仲間がいないかを確認し去っていくのは、リーダーなんだろうか。これは、スリランカ中部州、キャンディ県にあるカダガナワ(コロンボの北東約80km)という駅の近くで撮られた映像。スリランカの有名な紅茶の産地、ヌワラ・エリヤともほど近い場所。多分、直線的な人工造形物が自然の中にあることで、より自然が有機的に見え、無機的であるはずのものが自然の中に溶け込むことで、より生命感があるように思えてくるのかなと。
そういや、デュラン・デュラン「Hungry Like the Wolf」のMVはスリランカのジャングルでロケしたものだったな。MV制作の一年前に公開されてヒットしたインディ・ジョーンズのパロディだったけど。



Monkeys trespassing, Kadugannawa railway station, Sri Lanka (Fern Bahn)


Class M6 - 790 という機種みたい。

Sri Lanka Railways M6 - wiki
https://en.wikipedia.org/wiki/Sri_Lanka_Railways_M6
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2017年10月04日

世界の鉄道:洪水のあと、一面水世界となった平野を走る列車(タイ)

ThailandRail-AfterFlood-2011.jpg
* 下動画からのキャプチャー画像

今年の 8/29、インドを襲った豪雨により大都市ムンバイは冠水し、ニュースサイトなどではこのときの街の様子が大きく取り上げられていた。インドの人たちは大きな災害に見舞われた、というよりも、いつもよりちょっと雨が多いね、みたいな感じで、さほど驚いているでもなく、水に沈んだ街の中を行き来していて、バスやトラックなんかも半分くらい浸かりながらも平気で走っていた。このあたりのたくましさというか、感覚の違いって、ちょっとしたことで大騒ぎする日本とは正反対で、都市インフラの精度の高さと快適な安全性に守られることは、人間的というか、人が本来持っている野生性を蝕んでいるように感じてしまう。

下動画は、2011年、タイで洪水が起きたときのもの。進出していた日本企業の工場などが大きな被害を受けたので、日本でも大きなニュースとして取り上げられていたので、この話題、覚えてる人もきっと多いだろうと思う。つい2、3年前のことだとばかり思っていたけど、もう6年も経っていたんだ。この洪水によってタイ平野部は広範囲で水没し、線路だってもちろん水の中。しかし、そういった中でもタイの列車は関係なく運行するもんなんだなと、あまり見慣れないこの類の映像を見ながら思ったり。もしかしたら当時の報道のときに、この動画が少し流れてたような記憶もしつつ、どうやったかはすっかり忘れてしまった。まぁただ、明るい太陽の下、緑がちらほらと見える中で、しぶきをあげながら静まった水面を走る鉄道の映像は「千と千尋の神隠し」の後半シーンを思わせるものがあって、ちょっと異世界っぽく見える。



SRT : Thailand Big Flood 2011 HD , รถไฟไทยลุยน้ำท่วม 19.10.2011
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2017年09月24日

世界の鉄道:ポストイナ鍾乳洞の地中トレイン(スロヴェニア)

Cap-PostojnaCaveTrain-Slovenia.jpg
* 下動画からのキャプチャー画像


ふと、岩窟や岩山の間を走っていく列車の映像が頭の中に浮かび、どこかでそういう動画か映像でも見たっけな? なんて思い返しながら、残像の消えないうちに何かそのイメージに近い動画がないものかと探してみることにした。思い浮かんでいるのは、カッパドキアをもっと荒くしたような岩壁の間をすり抜けてゆく古びた鉄製の車輌。through / cave / railway のキーワードを検索窓に放り込むと、何か見慣れない鍾乳洞のようなサムネイルがいくつか出てくる。おもむろにいくつかをクリックしてみると、けっこうでかい鍾乳洞の中を列車が走っていた。はじめは本物の鍾乳洞ではなく、アミューズメント・パークのアトラクションだと思っていたんだけれど、実はスロヴェニアにある「ポストイナ鍾乳洞」という、大きな鍾乳洞の中に敷設されたれっきとした列車だった。しかも歴史は相当に古く、1872年にできたものらしい。当初は人力で動かしていて、そのうち蒸気機関車が導入され、60年前の1957年に電化されたとか。洞窟の中、約3.7kmほどを走っている。動画を見ていると、「インディ・ジョーンズ〜魔宮の伝説〜」にあったトロッコ・チェイスのシーンを思い出したりして。そうこうしているうちに、探し始めたきっかけになった岩壁鉄道風景のイメージはどこかへすっ飛んでいってしまった。



Postojna Cave Train ride [4K]

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2017年08月01日

世界の鉄道:シムラーのレイル・カーと人力転車台(インド)

ShimlaRailCar.jpg
*下動画のキャプチャー画像


インドのトイ・トレインって「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」が有名だけど、インドはやっぱり国土が広いから、各地にナローゲージ路線が色々走っていて、ゲージの種類もヴァリエーションあるんだな。世界遺産でよく知られている「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」は、当初はこれ一つだけが対象だったが、いつの間にか「ニルギリ山岳鉄道」そして「カールカー=シムラー鉄道」の2路線が加わり、現在は「インド山岳鉄道群(Mountain Railways of India)」という括りで登録されているんだそう。本線から外れた、こうした派生沿線って何かひかれるものがある。

「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」の最高地点はゴーアム(Ghoom or Ghum)の標高 2,258m。走行区間は約88.5km。「ニルギリ山岳鉄道」の最高地点は標高 2,203m。走行区間は約46km。
「カールカー=シムラー鉄道」の最高地点は標高 2,076m。走行区間は96.6km。

と、どれも標高2,000mを越えている。ダージリンとニルギリは紅茶の産地だから、二つの鉄道は物資輸送用に敷設されたと思うけれども(ニルギリ山岳鉄道は20世紀初頭の開設で、時期を考えると少し遅いような気もする)、シムラーは当時インドを統治していた暑さに弱いイギリス人たちの避暑地になっていたとかで、プランテーションとは関係ない様子。なお三つの鉄道開設時には、東インド会社は解散していた。
シムラーはデリーの280km北にあって、チベット圏のラダック、ザンスカール地域の入口にもなっているマナリのちょい下(南約100km)。また北東側に進むと西チベットの阿里地区との境にぶつかる。地図上でみるとちょっと魅力的な場所だ。ここは冬になるとインドでも降雪のある場所。
下動画(と上のキャプチャー画像)は「カールカー=シムラー鉄道」を走るレイル・カーという車輌で、レイル・バスみたいな独特の風貌がなんかかわいい。そして、動画を見ていてびっくりしたのが人力で動かす小さな転車台(ターンテーブル)。狭軌のため車輌が小型だからできるんだろうけど、こういう手づくり感覚ある光景は、コンピューターや全自動で統制された日本の都市部の鉄道を見慣れた目からすると新鮮だ。


Shimla Rail Car(4'00"分過ぎから、大人4人で転車台を回転させるシーンがある)


Mountain Railways of India (UNESCO)
http://whc.unesco.org/en/list/944

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