2012年08月16日

ピー(精霊)の祠 -Surin & Chumphon-

surin-R0099266.jpg
スリンにて。

surin-R0099133.jpg
スリンにて。

surin-R0099099.jpg
スリンにて。

chumphon-R0130191.jpg
チュンポン、タタパオ市場前にて。

chumphon-R0130193.jpg
チュンポン、タタパオ市場前にて。

ピーと呼ばれる精霊たちを祭った祠。


泰国 | 素林、春蓬
タイ、スリンとチュンポン
Surin and Chumphon, Thailand

2010年12月09日

公衆電話ボックスの墓場

R2N-10CB026-11.jpg

R2N-R0099036.jpg

R2N-R0099037.jpg

R2N-R0099039.jpg

スリン駅から伸びた「トンサーン通り (Thanasan)」を南に歩くと、ロータリーのある交差点があり右手の角に郵便局が見える。目の前を「Tessaban通り」が横切っている。この道路を渡って右折し、西にもうひと区画歩いて今度は左折。先にはスリンの市場がある。市場へ向かう途中の路地に入ると空き地があって、もう使われなくなった公衆電話ボックスが棄てられていた。表通りに構えている「TOT (タイ電話公社)」の敷地裏のようだ。携帯電話の普及の影に古いインフラの残骸が無用とばかりに転がっているのはなんだか切ない。

そういえば、日本でもすっかり見かけなくなったなぁと思い返す。公衆電話がまだ街中で活躍していた頃は、電話ボックスのガラスにもたれ、訳ありな表情で話し込んでいる人達を横目に見ながら、勝手な物語を想像して歩いたもんだ。今思えば、電話機の中にがしゃりと落ちる十円硬貨の音や、テレフォンカードの度数カウントダウンとハラハラ格闘しながら話をするのもなかなか悪くない。厚いガラスに囲まれた箱の中で響く自分の心臓の音と、外の雑踏の音とが入り混じる中で聞こえてくる受話器の向こうの声がどうにも懐かしい。


TOT (Telephone Organization of Thailand)
http://www.tot.co.th/



泰国 | 素林
タイ、スリン
Surin, Thailand

2010年03月12日

Sketches of Chantaburi・チャンタブリー素描 -Thailand, 2009-

09CB016-05.jpg
ヒモでトランクが開かないようにしたり、車体をステッカーで継ぎはぎしたりとボロさ加減がなかなかイイ。車の中は飾付けされていて、まだちゃんと乗れるようだ。

0506R0067073.jpg
チャンタブリーの中心部は、坂とカーブ、細い道が交差していて方向感を失うような街並みになっている。何度も同じ場所に出たり、また戻ってをくり返しながらして、ようやく街の地理がつかめてきた。宿を探してさんざん歩くが、日中の暑さと荷物の重さで次第に足どりが鈍りはじめる。

2009-0507-R0067383.jpg
タトゥの男。

2009-0507-R0067379.jpg
チャンタブリーでは、どの道をたどっても行きつく先は市場へとなり、道に慣れるまではすぐに振り出しへと戻ってしまう「双六」をしているようだった。朝の七時、市場はまだ準備の最中。

0506R0067079.jpg
静かな町にはあまり似合わないド派手なゲームセンター。

0506R0067088.jpg
ピックアップの荷台にどっさりと積まれたマンゴー。車の横で兄ちゃん二人が客が来るのを待っているが、人通りのほとんどない場所に車を停めているのでヒマそうにしている。

0506R0067084.jpg
寂し気な壁画。バイクの鍵を探してポケットをもぞもぞ。

0506R0067163.jpg
大衆紙とバナナ。

2009-0506R0067159.jpg
木の塀の落書き。何を書いているのかはさっぱりだけれども、記号に見えるタイ文字はなんだかカッコイイ。

0506R0067143.jpg

0506R0067341.jpg

0506R0067136.jpg
■ 窓格子の装飾
チャンタブリーは宝石のバイヤーたちが集まる街として知られていて、街のあちこちでは宝石商が店をかまえている。すっかりとくたびれたコロニアル調の建物が通りに並び、古びた外装とは反対に店の中はビロードやサテンでアレンジされたショーケースに宝石がまばゆく飾られ高級感が溢れている。暖色の間接照明が外の暑苦しい気候と対峙している。通りには宝石を模したオブジェなども見える。「宝石の街」らしく窓にはおしゃれで凝った作りの装飾的な格子が数多く見受けられる。防犯が必要なのかテラス全面を柵で覆った建物も沢山見かけた。柵は飾り付けも兼ねた繊細な細工が施されている。

Thai Gem
http://www.thaigem.com/

R0067294.jpg
ワット・ボートムアン(Wat Bot Muang)の北向いにある洋裁店。板壁には沢山のボビンが飾られていた。ひとつひとつが音符のようで、カタカタと鳴るミシンのリズムに合わせ楽しそうに歌い出す。"Chant" Chantaburi

R0067319.jpg
「Tet Sabaern 2 Rd.」沿いにある看板屋。エレクトロなネオン文字がお洒落で「R」。お店の人は無意識でディスプレーしているだけだろうけども、このまま作品として美術館で展示できそうな程の出来映え。

R0067352.jpg

R0067364.jpg

R0067347.jpg
■ 夜の広場
屋台の集まる広場で夕食を終え、ホテルへと戻る。ベッドに横たわり一服したあと、水を買い忘れていたのに気付いて再び広場へ向う。22時前。店はほとんどが閉まっていて、屋台でにぎわっていた広場もしんと静まり返っている。人の気配はあまりない。高くからこうこうと広場を照らす街灯が頼もしい。時折バイクが街灯に吸い寄せられるように走り抜けてゆく。広場の駐車場ではピックアップトラックの荷台を使い、野菜を売っている人がいた。路肩にも野菜を売っている露店が何組かいる。店を出しているというよりもおしゃべりしているついでにそばで商品を並べているという感じ。ベニヤ板に親指の爪ほどの数字を書いた紙を沢山はりつけた宝くじの店もある。客は数字を選び、店主の手元にある当り番号の書かれた紙と照らしあわせて商品がもらえる仕組み。1回、3バーツ。商品は米、酒、など普段の食卓に並びそうなものが多い。ビニールの買い物袋を下げたおばさんが熱心に数字を選んでいた。4、50バーツほどを注ぎ込んで当りを狙う。数字を選ぶ目が真剣だ。手元には選んだ数字の紙をしっかりと握りしめている。立ち止まって様子を見ていると、ボードの傍らに座っていた店主に「やってみる?」と聞かれたけれども、一等がジョニーウォーカーとめぼしいものでもなかったので首をふり、おばさんの奮闘ぶりを見て楽しんだ。


泰国(タイ)| チャンタブリー
Chantaburi, Thailand

2006年12月29日

ノーンカーイ -2006-

06C011-30.jpg
いつものように、街に花が添えられる。

06B038-06.jpg

06B037-10.jpg

ノーンカーイでの休日の朝。通りからやたらとにぎやかな演奏が聴こえてきたので、飛び出して見に行った。地元高校生らによる「STOP THE AIDS」を掲げたデモ行進が目の前を通りすぎるところだった。ブラスバンドに、ティアラとドレスで飾ったキャンペーンガール、注射針やコンドームを模した衣装に蝶仮面、さらには装飾過剰な棺桶を抱えて練り歩く。まるで仮装パーティの華やかさ。御一行は先頭が見えないほどの長い列、数百メートルも続いていた。


Jenjopthit Rd. NONG KHAI

2006年10月25日

Sketches of "Chiang Rai" チェンラーイ素描 -Thailand, 2006-

06C004-26.jpg
ワンカム・ホテル裏の一画にゴーゴーバーが数軒並んでいた。ネオンの灯らない昼間は、場末感が増して、何かの抜け殻のようなたたずまいをしている。店の壁には「東洋のビアズリー」を思わせる色っぽい絵が描かれてあった。

06CB012-10.jpg
■ ストゥーパの祭壇 at Jelyad Road
ワンカム・ホテルの裏手路地に閑散としたゴーゴーバーやバービアの集まる一角があって、道路をはさんだその反対側に黄金のストゥーパがひっそりと建っていた。子供部屋のようにとっ散らかった祭壇。

06C004-32.jpg
かごめかごめ 籠の中のとりは いついつ出やる 夜明けのばんに
鶴と亀がすべった うしろの正面だぁれ

ワット・ムーンムアン横の市場にて。

06C008-03.jpg
雪の花。


泰国 | 清莱(チェンラーイ)
Chiang Rai, Thailand

2006年07月09日

Sketches of Korat・ナコーン・ラーチャシーマー素描 -2006-

06CB022-02.jpg

06-001-27.jpg
タオ・スラナーリー像(Thao Suranari Shrine)のある広場のチュンポン門、旧市街側。

タイ東北部(イサーン)の街、ナコーン・ラーチャシーマー(通称コラート)の大きなバスターミナルに到着した。驚いた事に、ここがタイで2番目に大きな街なのだそう。あたりを見渡しても、よくある郊外都市といった趣で、バンコクに次ぐような街には見えなかった。ミットラパープ通り。中心街を少し離れると、一直線に延びた道は果てしなく、見渡す限り何もない、平坦でだだっ広いだけの風景がひたすら続く。流通インフラというものを考えれば、これほど良い条件の揃った道路は歓迎されるんだろうけど、この単調で変化のない道で、過ぎ行く景色を眺めるには退屈すぎる。ドライバーもきっと同じ思いでハンドルを握っていそうだ。

06-001-29.jpg
ただ今昼食中。いつもここで食べてるんだ、と言って「半分いる?」とにっこり微笑む。
タオ・スラナーリー像の右手に続く公園にて。

06C011-33.jpg
ぎゅうぎゅう。あっち行けよ。ぎゅうぎゅう。うるさいお前が行け。ぎゅうぎゅう。おいそこ、うるさい。ぎゅうぎゅう。お風呂の水が入ってない!騒がしい一家だ、でも言い合う声が楽しそうだった。ポックラン通り(Phoklang Rd.)沿いの市場にて。

06CB022-05.jpg

「バンコク行きの朝」
シーパッタナー・ホテルの一室。7時半に目覚める。バスタブに湯を張っている間に、真っ白なシーツの上に寝転がりながらベッドに広げた荷物をまとめ始める。蛇口から流れ出る湯の音と立ちこめている湯気がそろそろいい加減になってきたので、体をあっためるためにゆっくりとバスタブにつかる。これまでずっとシャワーばかりが続いていたので、なんて休まるんだろう。足をもみほぐしながら、今日の予定を考える。8時半にチェックアウトをし、道幅の広いミットラパープ通りを渡ってバスターミナルへと向かう。陽射しはまぶしいけれど、風があるのでさわやかな空。湯上がり間もない体はまだ内側から温かい。通りは出勤へと向かう車の列が途切れる事なく次から次へと流れていく。横断するタイミングが難しい。バスターミナルへと着くと、ちょうどバンコク行きのバスが発車するとこだったので、あわてて飛び乗る。143バーツ。乗客はわずかにしかいない。前の席に陣取り、窓ガラスに頭を寄せ、まっすぐで起伏のない東北部の景色を眺めながらうとうと、うとうと。


泰国 | 那空拉差是瑪
タイ、ナコーン・ラーチャシーマー(コラート)
Nakhon Ratchasima (Korat), Thailand

2006年07月01日

プーチーファー -Thailand, 2006-

06CB011-04.jpg
朝日が昇る前、プーチーファーからのラオス側の眺め。崖下の谷間は厚い雲海で覆われ、突き出た山の頂は荒海に削られた岩石のように見える。

06B022-05.jpg
太陽はちょっとだけ遅刻して姿を見せた。恥ずかしそうにして、薄雲の隙間から僕たちをうかがう。

06B023-09.jpg
キメの細かなホイップクリームのような雲海が崖下の谷間を覆っている。浜辺に寄せる波のように揺らぎある反復をしている。厚い雲の隙間からは、ラオスの集落が小さく見える。

06CB011-08.jpg

06CB011-06.jpg
少しだけ太陽が近くなった。

06CB007-10.jpg
朝日が顔を出す頃、雲海がラオス側の谷間に漂っていてとても幻想的な光景が広がる。陽が昇るにつれ、谷間を漂っていた雲たちはどこかへと消えてゆく。村に明りが差し込む。

06B023-04.jpg
谷間に漂う雲海がゆっくりと蒸発し、淡い朱に輝く太陽を漂泊しはじめると、もう立派な朝が始まる。空気が磨かれたかのように輝いている。

06B021-05.jpg
歩いて来た道のりを振り返ってみる。前だけしか見ずに進んでいると、気付かない事がたくさんある。

06CB008-12.jpg
夕方、プーチーファー」からのラオスの眺め。去り際のやわらかな夕日を浴び、雲たちは淡い紫色に染まる。

■タイ北部、チェンラーイ県のはずれにある断崖絶壁の山「プーチーファー」。標高は約1,600m。崖の下はラオスとの国境になっている。チェーンラーイからは車で2時間。


泰国 | プーチーファー
Phu Chee Fah, Thailand




2006年06月29日

Sketches of Sukhothai(スコータイ素描)-2006-

06CB003-09.jpg
at Charodwithitong Rd.(チャロットウティトン通り)
日射しが最も強くなる午後3時。こんな時間に外をうろついているのは犬くらいなもんだ。

06B019-04.jpg
VICHAIN CHAMNONG通り沿いにある床屋。閉店を見計らって姿を現わすヤモリくん。

06C002-33.jpg
朝の喧噪とは一変して、ひと気のない大通り。セミが最後に放ついびきのような街灯の発熱音だけが静かに響く。この街は僕より寝起きが悪く、就寝も早い。

06B020-01.jpg
Vichain Chamnong通り沿いの路地。
スコータイ滞在最後の日。あと30分ほどでこの街を去り、チェンラーイへと向かう。バスの時間に間に合うよう、少し早起きして朝の街をゆっくり散歩する。霞む朝の光をぼんやり見つめながら、ぽつぽつ歩く。もう少しここに居たいという気持ちと、次の街への期待が入り交じってゆく。街はまだ寝ぼけ気味だった。


泰国 | 素可泰(スコータイ)
Sukhothai, Thailand

2006年06月15日

スコータイ遺跡 -Thailand, 2006-

06B011-08.jpg

06B010-07.jpg

06B016-10.jpg
夕日を浴び、瞑想する大仏像。穏やかな微笑みを前にして気持ちも洗われてゆく。

06C001-22.jpg

06CB002-01.jpg
祈りの花がそと足指にかけられている。

■ ワット・マハタート
スコータイ遺跡に入ると、まず始めにここに遭遇する。ここの遺跡の中でも、もっとも存在感のある寺院。
中心にある塔が天を射している。女性的なシルエットでとても美しい。遺跡の中で流れる静かな時間に身を置いて、都市や文明の繁栄に思いしのばせると、人の創った歴史なんてものはちょっと主人が留守をした隙にいとも簡単に鳥たちに明け渡されてしまう、その程度のものなんだろうと思えてくる。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
06B015-04.jpg
「時間」というノミで削り出された彫刻。人の手が創り出したものに、自然の力が加わる事でより強靱になる。

06B013-07.jpg

06B015-06.jpg
もうほとんど原型をとどめてないけれど、体つきがなんとも色っぽい。

■ ワット・プラパーイ・ルアン
ワット・マハタートのある城壁の北側にあるワット・プラパーイ・ルアン。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
■ 城壁の外
06CB001-04.jpg
生命讃歌

06B018-12.jpg
城壁西側の茂みにあった卒塔婆(ストゥーパ)。この姿なら文字に「婆」がつくのもうなづける。地上にあるものは、年月を経てゆくごとに貫禄が増している。

06B016-12.jpg
城壁跡。まっすぐに続いてるんだけれども、このまま進めば迷いこんでしまいそうな不思議な空間だった。

06B018-10.jpg
沿道に整列した葉っぱたちが、わっさわっさと一斉に手招きし「おいでおいで」と語りかけてくる。誘われるがまま奥へ奥へと迷いこんでしまった。

06B013-10.jpg
「陽気な木々」
頭上が騒がしい。見上げると、陸サンゴたちのカーニバルが始まっていた。
俺が一番、と天へと競う。
光を求めて。雨を求めて。

06B018-08.jpg

06C003-27.jpg
のーんびりと行こうー。スコータイ遺跡城壁の西側。


泰国 | 素可泰(スコータイ)
Sukhothai, Thailand