2017年08月01日

世界の鉄道:シムラーのレイル・カーと人力転車台(インド)

ShimlaRailCar.jpg
*下動画のキャプチャー画像


インドのトイ・トレインって「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」が有名だけど、インドはやっぱり国土が広いから、各地にナローゲージ路線が色々走っていて、ゲージの種類もヴァリエーションあるんだな。世界遺産でよく知られている「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」は、当初はこれ一つだけが対象だったが、いつの間にか「ニルギリ山岳鉄道」そして「カールカー=シムラー鉄道」の2路線が加わり、現在は「インド山岳鉄道群(Mountain Railways of India)」という括りで登録されているんだそう。本線から外れた、こうした派生沿線って何かひかれるものがある。

「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」の最高地点はゴーアム(Ghoom or Ghum)の標高 2,258m。走行区間は約88.5km。「ニルギリ山岳鉄道」の最高地点は標高 2,203m。走行区間は約46km。
「カールカー=シムラー鉄道」の最高地点は標高 2,076m。走行区間は96.6km。

と、どれも標高2,000mを越えている。ダージリンとニルギリは紅茶の産地だから、二つの鉄道は物資輸送用に敷設されたと思うけれども(ニルギリ山岳鉄道は20世紀初頭の開設で、時期を考えると少し遅いような気もする)、シムラーは当時インドを統治していた暑さに弱いイギリス人たちの避暑地になっていたとかで、プランテーションとは関係ない様子。なお三つの鉄道開設時には、東インド会社は解散していた。
シムラーはデリーの280km北にあって、チベット圏のラダック、ザンスカール地域の入口にもなっているマナリのちょい下(南約100km)。また北東側に進むと西チベットの阿里地区との境にぶつかる。地図上でみるとちょっと魅力的な場所だ。ここは冬になるとインドでも降雪のある場所。
下動画(と上のキャプチャー画像)は「カールカー=シムラー鉄道」を走るレイル・カーという車輌で、レイル・バスみたいな独特の風貌がなんかかわいい。そして、動画を見ていてびっくりしたのが人力で動かす小さな転車台(ターンテーブル)。狭軌のため車輌が小型だからできるんだろうけど、こういう手づくり感覚ある光景は、コンピューターや全自動で統制された日本の都市部の鉄道を見慣れた目からすると新鮮だ。


Shimla Rail Car(4'00"分過ぎから、大人4人で転車台を回転させるシーンがある)


Mountain Railways of India (UNESCO)
http://whc.unesco.org/en/list/944

posted by J at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界の鉄道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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