2017年03月18日

世界の鉄道:陸のタグボート「パナマ運河の船舶牽引機関車」(パナマ)

PanamaCanalTrain-Mule.jpg
下動画のキャプチャー。


Panama train

パナマ運河の両岸で、ちょこまかと走る小さな機関車を見つけ興味をもった。この機関車、短距離運搬用小型電気機関車の意味を持つ「Mule」とも呼ばれている(wikiによると、川崎重工製の車両に三菱重工製の駆動用ギアなど、日本製のものが使われているとか)。「Mule」は極一般にラバのことだけど、他運び屋なんかを指すこともあるようで、こき使われてもそうへこたれない、ちょっとタフなイメージがあったりするのかな。陸のタグボートみたいだ。

パナマ運河はパナマ地峡を開削して造られたもので全長約80km。太平洋と大西洋側(カリブ海)をつなぐ重要な場所、ということは改めて書くことでもないだろうけど、一応確認。運河全長、約80kmのうち43kmちょいが「ガトゥン湖」という人造湖になっていて運河航路の半分を占めている。この湖は海抜高度が26mあるため、(海抜ゼロ地点となる)運河の入口と出口に閘門という大きな水門をいくつか設けて、段階的に水位を上げ下げし船の浮位置をコントロールしている。そしてパナマ運河の閘門で仕切られた水路(閘室)を通るとき、船は(エンジンを止め)自力で航行できないので、前に進むためには何かに引っぱってもらわなければならず、その牽引用の動力源として船舶牽引機関車が大事な役目を果たしている。このパナマ運河のMuleは、ラック式鉄道(歯軌条鉄道)というちょっと特殊な方式が採用されていて、レールの中央に歯車がかみ合うもう一本のレールが敷かれている。これがあるために機関車の牽引力が増し、船を引っぱったり、上動画にもあるように急勾配(約27度)をも一気に上れるということだ。


PanamaCanal-Locomotive.jpg
Panama Canal Locomotive Electrics "mulas" (7'12"-)
https://www.youtube.com/watch?v=wfwPpMGfbiA
Muleがタンカーを引っぱっている動画のキャプチャー(上リンクより)。


The Falkirk Wheel (Scotland)

高低差ある水位間で船などを移動させる方法は閘門以外にもいくつか方法があるみたいで、その中でもスコットランドにある「ファルカーク・ホイール(Falkirk Wheel)」という回転式ボートリフトが、未来的なデザインでめっちゃカッコイイんで、鉄道とは少し話それるが運河繋がりということでついでに紹介。

wiki-FalkirkWheel-halfwayround.jpg
上画像は「ファルカーク・ホイール(wiki)」より
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB


posted by J at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界の鉄道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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