2017年01月13日

映画「神聖なる一族24人の娘たち」


映画『神聖なる一族24人の娘たち』予告編


変な映画だった。まぁでも、それを期待して観にいったわけで、その期待していた通りのものが作品にあって楽しく観れた。

ロシア、モスクワの東600kmの場所にある「マリ・エル共和国」という小さな自治共和国を舞台にした映画で、たぶんその土地に残る言い伝えや民間伝承みたいな逸話をベースに、嘘かホントかわからないようなエピソードに仕立て、現在の世界と絡めている。登場する24人の娘たちのある日常を繋ぎ合わせた短篇オムニバスのような感じだった。変わった映像やトリッキーな映像は、もう見慣れているはずだけれども、この予告編からも垣間見れる素朴な映像とシュールさはけっこう新鮮。昔抱いていたロシアの不思議でキッチュなイメージって、こんな感じだったよな、と改めてまだまだ知らない世界があるし、(映像技術を駆使し予算をかけなくても)そういったものを作りだせるんだと思ったり。

観終わったあとの余韻は、ガルシア=マルケスの短篇集「エレンディラ」の読後感とも通じる、幻想と現実の間に置き残されたような、ふわっとした浮遊感ある世界。「エレンディラ」は南米大陸の幻想譚だが、そのユーラシア大陸版といった風に思えた。原題は「Небесные жены луговых мари (英題:Celestial Wives of the Meadow Mari = 草原マリ・エル共和国の神聖な妻たち)」。邦題はほんと上手く付けられている。


映画は去年の9月に日本で公開されていた。僕はほんの数日前にこの作品の予告編を偶然 Youtube で見て、瞬間観たいスイッチが入る。ああ、きっと公開からは随分経っているし、さすがにもう観れないか、なんてあきらめ半分、一応上映館がないかを調べてみたら阿佐ヶ谷の映画館で 1/7 - 1/20 までの間上映していることを知る(なんて呼ばれたようなタイミング!)。「ユジク阿佐ヶ谷」という50人弱がキャパのミニシアター。僕の観た回にはおおよそ8割ほど入っていて、女性比率が高く7-8割ほど。予想していた以上に観客が集まっていたことにやや驚く。そのうち20代後半〜30代位の人がほぼ半数で他の年齢層はまちまちだった。変な映画だけに、どんな人たちが観にやってくるのだろうと、客層なんかもちょっと気にはなった。


来週いっぱいやってるよ。


posted by J at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | favourite | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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