2014年08月05日

The Morning Lasted All Day


The Dream Academy - Please, Please, Please

先月、7月29日に、Real Gone Musicというレーベルからドリーム・アカデミーのこれまでの活動を包括するコレクション・アルバムがリリースされた模様。リマスターCD2枚組みで、全24曲収録。一体いつぶりになるのかわからない"Sunrising"という新曲や未発表や貴重な音源をいくつか含んでいる。アルバムのタイトルは「The Morning Lasted All Day − A Retrospective」、これは彼らの代表曲「Life In A Northern Town」の歌詞の一節から引用したもの。日本盤のリリースは不明。

ザ・スミスのカバー曲"Please, Please,Please Let Me Get What I Want"も収録されているのが涙もの(以前出ていたベスト盤CDが廃盤になっているので、この曲をCD音源で聴けるのは今のところこの新譜だけだと思う)。ブックレットには、一世を風靡したファッション・フォトグラファー、アーサー・エルゴート(Arthur Elgort)の写真がふんだんに載っているようで、こちらも楽しみ。 ケイトだけで別冊作ってくれないかな。


*余談だけれど、久しぶりにアーサー・エルゴートの名を目にして、彼の伝説的なぶ厚い写真集が出版された当時を思い出した。その頃、レコード・ジャケットの打ち合わせなどに行くと、ディレクターの人やカメラマン、デザイナーはこの本をみんな持っていて、この写真集をぺらぺらとめくりながら、「このイメージで!」とか「この(デザイン)構成で」なんていうふうに、もうデザインの参考書みたいにして使っていた。それほど、この写真集の編集の仕方が素晴らしく、モノクロ写真にはこのフォントをこの色で乗せて、とか、モデルをクローズアップで見せたページの次にはこういったイメージ写真を! というように、ファッション・エディトリアルのお手本になっていた。決して、一ページ一ページが緻密なデザインではないけれども、全体として見たときに、何か惹きつけるものがあり、本にパワーがあった。きっと皆、そういったものに影響されていたと思う。だからその頃に出ていたJ-POPのジャケット・デザインは、この写真集のイメージと良く似たものが多い。誰のどれだかは言わない。

こういった新しいファッション、ヴィジュアル・デザインの本は、六本木にあった青山ブックセンターか青山にあるオンサンデーズに行くとどっさり置いてあって、店にいるだけで何か刺激的だった。そこに行くとたいてい顔見知りの誰かがいて、海外のファンション雑誌や写真集を片っ端から買い込んでいたりしていた。そして、二、三ヵ月後にどこかで見たような写真やデザインをCDショップで見かけるようになる。まぁ、商業的なグラフィック・デザインは純粋なアートではなく、ある意味消費されてなんぼのものだったりする。短い期間内で平均以上の仕上がりを求められるため、こういったイメージの流用が平気で行われ慢性化しているところがある。決して良いこととは思えないが、こうしなければ仕事として進まないという一面は多少理解できる。きっと消費社会になった60年代以降に、こういった流れが加速し、誰がとがめるでもなく繰り返されてきたのだろうと。それは、いまもたいして変わってない(デザインに限ったことではなく)。

Book-ArthurElgort-ModelsManual.jpg
Arthur Elgort's Models Manual
(*写真集画像はAmazonから)

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The Dream Academy (Thursday, June 12, 2014)
http://www.realgonemusic.com/news/2014/6/12/the-dream-academy.html
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posted by J at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ARTS & MUSIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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